“乗馬クラブでは、馬がひとたび入厩したら、長期間の預託になるのが一般的なため預託の際に数十万円単位の保証金を求められることは少なくありません。
大都市近郊の乗馬クラブならば月々の預託料だけで10万円以上、調教料や、装蹄代などもろもろの経費がかかり、月の請求が20万円を超えるという場合もあるから、2ヶ月分と考えても妥当な金額でしょう。
乗馬のオーナーは、馬がとても身近で、何かの理由で支払いが滞ってもその間にも馬はエサを食べ、馬房を日々汚し、管理を必要としていることや、馬にお金がかかることもよく知っているので、保証金の必要性を容易に理解できるでしょう。
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ある日突然電話がかかってきて、
「馬を預かっていただけますか?」
と来る場合が多いのです。当然、預ける人の職業も、年収も、背景も、預貯金がいくらあるかなんて、まったくわからないのですが、たぶん、仕事や年齢くらいは聞かれても、
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世間の一般常識からすると、恐るべし引退馬業界。当然、預託料の取りっぱぐれの話を耳にします。
それに耐え、馬の面倒を看るのが愛馬精神と考える人がいたら、間違いです。いえ、牧場に余裕があるならいいんです。でも多くの場合、そのしわ寄せは、他の馬たちに行くのです。栄養失調などの虐待につながりうるし、引退馬の馬主は信用できない…と思われ、結果として引退馬の繋養促進を妨げるのですから。
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もし、「預託料2ヶ月分の保証金が必要です」と言われ、それがポンと出せる余裕がないのであれば、最初から一人で馬の預託するのは無理です。
単純に考えて下さい。
馬が8才だとしましょう。馬の寿命が30才で、余命22年として…
預託料月6万円だけでも、年間の負担額にしたら6万円×12ヶ月×22年=1588万円
かかるんです。いや、そのほかに、消費税だって、削蹄代だって、獣医費代だってかかってくるのです。最初から自転車操業で払っていける金額ではないことが明白です。
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滞納が始まったら、まずは保証金があれば2ヶ月の猶予があります。その間に預かる側は契約内容に記載されたことを、粛々と行う(処分が不憫なら、譲渡先を探すということを含めて…)ことができます。
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引退馬の預託にこそ、保証金制度が普及してほしいと思っています。養老馬を預かる牧場さんにはぜひ、考えていただきたいことです。もちろん、契約書とセットで…
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